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之定作 号籠釣瓶に震える。(2012年4月 4日 16:03)

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この情報を自分の言葉で書きたくて、新着情報のテイストを変えたと言っても過言ではないです。

昔から名刀の代名詞といっても過言ではない和泉守兼定。とくに2代目は歴代で最も上手と言われ定の字のウかんむりの中を"之"と切ることから"のさだ"と非常に大切にされております。

その非常によく切れる名刀"之定"の中で"籠釣瓶(かごつるべ)"と号が入った特別保存刀剣が弊社にやってきました。

高校生の時、司馬遼太郎の"燃えよ剣"を読み一気に土方歳三ファンになった私。入社してすぐに刀の入札鑑定式の勉強会があったのですが、全く知識のない私はなぜか5本のうちの1本の短刀が妙に気になりました。明らかにその他の長い4本より鋭さを感じました。それが"之定"の刀との出会いでした。なかごを空けて「和泉守兼定」土方が好きな私は「これが土方歳三が使っていた和泉守兼定か」と興奮したのを覚えています。(ちなみに土方が使っていたのは十一代兼定だと社長に教えてもらったのはその一年後です(笑))

てなわけで兼定には個人的に縁を感じる非常に大好きな刀なのですが、この刀はその中にあって、一番の刀だと思います。以前、堂々とした重要の之定がありました、それも大好きでいつも展示場で眺めてはうっとりしていたのですが、今回はそれを超える出来だと思います。

初めて見たときは新刀かと思いましたが、刃の感じは古いのです。なかごをあけると堂々と'兼定'と大ぶりの銘と号の金象嵌がありました。籠釣瓶とはストンと切れるという意味とでも申しておきましょうか、切れる関物のなかにあって最上とされる兼定の最もよく斬れる刀です。手入れをしていてもその刃の感触にドキドキしましたし、写真を撮っている最中もなかごを握る手に汗をかくくらいでした。いままで1000本以上の撮影で刀の扱いにも慣れているつもりですし少々の名刀じゃこうはなりませんが別格ですね。手に汗を握ったのは虎徹以来です。

無事に撮影も終了し鑑賞してみても素晴らしいの一言。ほんまに欲しいです。しかし普通のサラリーマンである私に買えるはずもなく、買えないくらいなら本当は店に置いておきたいけどどうせ売るなら私が売りたいと現在燃えております。お値段は無銘重要よりも高いですが、本当に価値がある一品です。重要を超える重要刀剣候補だと思いますが、現在は兼定の二字銘は非常に珍しくの資料が少ないので日刀保がどう判断するか?が難しいところとうちの社長が申しておりましたが、私自信を持って極上の之定と言えますね。本当におススメですのでぜひ皆さんご覧ください。

(そして買うときは是非、私、小村をご指名ください。一緒に之定を語りましょう!)

 







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